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■ペンを求めて数千里…〈その1〉

風船はとてもデリケートな物質です。油性ペンを当てた瞬間に夢の如く割れてしまうことも…。
ここではそんな憂いを断ち切るためにsyanの集めてみたペンを紹介したいと思います。

〈最適なペンを求め…〉
バルーンとペンとの関係はとても大事なポイントだと思います。
 
風船に目を書いたりする時に、テープを切り抜いて張るのはとてもきれいになりますが、時間がかかってしまいます。でも、ペンでしたら早いし、後で剥がれたりすることもない、簡単=スピーディに作れるというメリットがあります。
 でも、水性ペンでは消えてしまう、油性ペンでは割れてしまうというデメリットも存在します。

それならデメリットの少ないペンがあったら、完璧だ!っていうので色々探してみました。

黒ペン
 僕の使ってみてるのが写真のマジックインキです。学校などで一番使っているのではないかと思うくらいスタンダードなのがビンゴでした。
 一時期文具店に行く度に油性ペンを買っては試していたのですが、同じ油性でも風船がはじいてしまってムラができたり、乾くのに時間がかかったり、風船が溶けて割れたりしました。そしてたどり着いたこのペンは乾きやすくて、色も比較的ちゃんと書ける方ですし、第一に手に入りやすいというのが強みです。
 このペンには補充インキも売っていますのでとても経済的に長持ちします。


尚、黒ペンはかなりの割合でバルーンの割れないペンが存在するので、探すのは苦労しないと思います。体感ですが3本に1本くらいは割れないペンが存在します。
 

白ペン
 これはかなり課題になっていました。黒ペン、カラーペンというのは数々の種類が出ていて選択肢も広いのですが、白ペンというのは不透明タイプしか実用性に向かないために、なかなか気に入るのが見つかりませんでした。今までは下記の三菱のPAINTの白を使っていたのですが、今はシンナー系以外のペンというのでこのぺんてるの油性ペイントマーカーを使っています。
 他に掲載できるペンの特徴というのが見つからないのでいまいち探しにくいのですが、文房具店ではなくて、大型の工具店で見つけました。

 欠点としては時々固まって出にくくなるときはあるのですが、ペン先を押しつけて固まったところを出してしまったら、普通に出るようになります。とりあえず白色のペンで悩んでいる人がいましたらこれを探してみては?

白ペンはかなり課題で、割れないで書けるペンの割合は20本に1本くらいでしょうか…?一時期、立ち寄るお店の白ペンを買いあさって全て試した経験がありますが、それでもなかなか見つからなかったです。

 


カラーペン
カラーペンは透明タイプか、不透明タイプかで難易度がまったく違います。
白地に書くなら透明タイプでも大丈夫なのですが、白地以外だと不透明タイプで無ければ色が乗りません。
透明タイプで割れないのはゴロゴロしてますが、不透明タイプでの割れない確率は白ペンと同じくらい少ないです。


カラーペンに求めるものとして

1,割れない
2,透けない〈これは回避テクニックがあります〉
3,色が豊富である
4,出がいい

だと思います。黒ペンや赤ペンは数多くありますが、ほとんどが透明性のインキがペン先に染みてきて文字を書くという、粘度の低いインキの作りになっています。
しかし、色ペンに関しては粘度の低いもの=写りの薄いものは風船の色とかぶったり、目立たないことが多いので、どうしても透けないものを選ぶと、粘度が高くなり、溶剤が必須になるため割れやすくなったり、出が悪くなる傾向にあります。

不透明ペンという条件で探した時、このペンを見つけたのですが、今度はこのペン自体や、ほしい色を売っている所がなくて、結局たくさんの色も数も揃っていたのは、ほんの一部店舗だけだったので、取り寄せがいいと思います。
ちなみにこのペンなら白ペンも大丈夫でした。
 

 今の時点ではこのペンがベストなのですが、これですら多用すると割れてしまうというのと、出が悪い、重ね塗りしていると乾いた時にパリパリ剥がれていく時があるというデメリットも持っています。
 
 もっと最適なものはたくさんあると思うので、使っていて「これいい!」というのがありましたらこっそりメールでもお願いします。
カラーペン2
不透明タイプにこだわらなければかなりの確率で割れないペンが存在します。
体感5本に1本くらいです。
右に紹介しているのは

「三菱油性マーカー【Pi:s】マーカー」
という100円ショップに売っていたペンです。

 これは完全に透明タイプで、溶液がシンナー系ではないので風船1本をべたべたに塗ってみても全然割れません。以前1回使ってみたことはあったのですが、透明タイプということで即刻却下していたのですが、ふと風船にペイントする必要性のある時は大体が「白色」風船の時が多いなと思った事です。よく考えたら黒いや濃い色の風船につけるとき以外は不透明タイプって必要ないんじゃないかって今更気づきました^^;

 ペンも100円ショップにごろごろ売っているので補充も楽でインクが固まったり下記で掲載している除光液でのメンテナンスも必要ないので)気楽に使えます。これはお勧め!!


ペンを極める!!
 道具は消耗品です。ペンはかけなくなったらその役目を終えることになります。
 風船には風船同士の貼り付を防いだり、劣化を防ぐための薄いたんぱく質の粉がふってあります。そのため、ペンに粉が吸着してすぐに書きにくくなったり、インクは残っているのに先端が乾いて使えなくなってしまいます。 そんな可哀想な運命のペンを長く使うために、あるアイテムがあります。

それは…

ジャンッ!
 

「除光液」です!!     

 男の方にはあんまり聞く機会がないかも知れませんが、爪のマニュキュアを落とすものです。
 シンナーに近い性質のものが入っているようで、インクを溶かすためにもともとペンの中にも入っています(油性ペンの独特の匂いはこれのせいです)効果は絶大で、ハッキリ言って、新品以上元気に復活させてくれます。

 使い方は、ペンのキャップに少し入れてペンを下向きに立てておくと、ペン先から吸収して復活します。完全に乾いて文字もかけないくらいのものでも、これで復活して使えるようになります。
 除光液は100円ショップでも売っていますので、安くて、環境にもいい、この方法はぜひともお勧めです。

ちなみに僕は黒いペンは常時7本は持ち歩いています
使い方その1
は、主にペン先が乾いた時や、かすれてきてしまった時の方法です。
ペンのキャップに少し入れてペンを下向きに立てておくと、ペン先から吸収して復活します。完全に乾いて文字もかけないくらいのものでも、これで復活して使えるようになります。
使い方その2
は直接中に注ぐ方法です。主に、定期メンテナンスや新しいインキを補充した時などに粘度を落とすために使ったりします。
 僕の場合は封を切ってまず、この儀式を通します。これは中身まで乾いちゃったぺんも大体は復活するし、粘度を多少落とす事と、潤滑性をよくするためにも1ヶ月に一回はこれをします。入れてすぐは多少薄い色になりますが、すぐにちゃんとした黒になります。

そして旅はまだ続くのでした…

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